Case Study / 研磨・表面仕上げ
高品質なギター製造を支えるロボット研磨
Furch Guitars × Mirka AIROS
チェコのFurch GuitarsがMirka AIROS 650CVと協働ロボットで、UVクリアコートの中間研磨と塗装前の木地研磨を自動化した事例。2ステーション構成、研磨材の自動交換、ワーク固定を紹介します。

Overview
曲面の多いギターを、工程ごとに自動研磨
チェコのアコースティックギターメーカーFurch Guitarsでは、塗装前のギターボディと、UVクリアコートの中間層を研磨する2つのロボットセルが使われています。システムを構築したのはチェコのServindです。
両セルの研磨に使われるのは、集塵機能を備えたロボット用サンダーMirka® AIROS 650CV。曲面や側面を含むワークに合わせ、固定方法、研磨材、交換手順まで工程として設計されています。
UV clearcoat
UVクリアコートの中間研磨は2ステーション構成
UVクリアコートの中間研磨では、Universal RobotsのUR10eにAIROS 650CVを搭載。2つの作業位置を設け、一方のギターをロボットが研磨している間に、作業者がもう一方を交換できます。異なる形状・サイズに対応する固定機構は28種類の位置を取れます。
硬いUV塗膜にはMirka Iridiumを使用。セル内の交換ユニットからロボットがプログラムに応じた研磨材を取り、サンダーのパッドへ装着します。使用済みの研磨材も同じユニットで取り外します。
Before painting
塗装前はギターボディの側面まで研磨
塗装前の木地研磨セルには、2台のUniversal Robots製協働ロボットを配置。UR5がギターを回転式テーブルへ搬送し、真空を使って位置決め・固定します。UR10eに搭載したAIROS 650CVが、ボディの表面だけでなく側面も研磨します。
この工程の研磨材はMirka Goldで、研磨材の交換も自動化されています。
What this case shows
研磨セル全体を設計することが重要
この事例では、サンダーをロボットへ取り付けるだけでなく、次の要素を一つの研磨プロセスとして組み合わせています。
- ・ギターの形状に合わせた位置決めと固定
- ・工程に合わせたロボット軌道と研磨条件
- ・研磨材の選択・自動交換と集塵
- ・作業者によるワーク交換を含むセル運用
対象ワークの形状、塗膜や木地の状態、必要な仕上がりに応じて、治具と工程を一緒に検討することが自動化の出発点になります。
出典・関連情報
海外で公開された事例をもとに構成しています。